Ogavegeブログ
直売所②
直売所に対する想いは昨日の通りなのですがこれはやってみてなかなか大変だということを実感しています。
何をするにも簡単なことなんてないので大変という言い方は正解ではないと思うのですがそれでも想像していたよりもです。
元々直売所の難しさは集客にあります。
お店を出すわけですからお客様が来店をされなければ何も始まりません。
それにはお店の存在を世の中に知ってもらう必要があります。
チラシなど紙媒体での広告やデジタルでのネット広告、SNSなど様々な選択肢がありますが、
これらを駆使しても弱小農家にはハードルが高いものです。
資金だって限られているわけですからどれにお金を使うべきなのかは相当に頭を悩ませました。
これが農家が直売をしない理由の一つでもあるのです。
農家は生産が主な仕事ですがここに販売も加わってくると手が回らないし、自分の領域外のことをしなければいけないので一から覚えていかなければいけません。
私は接客・販売が前職の仕事だったのでこちらの分野は少しは理解しているので直売をやろうと思いましたが、生産が主な農家であれば未知の世界です。
だから農協や地域の直売所、道の駅などに卸す農家が大多数なのです。
これは当然の道であり私の選択が無謀、超少数派であると言えます。
農業を始めて2~3年で王道の農家への手順も踏んでいない私は生産もままならないうちに販売をするのですからこうやって改めて整理して考えるとヤバいなって思います・・・。
それもわかっていての選択ですからね。
そう、ここまでは想像出来たことですからわかった上でやっています。
でもわからなかったこと、つまりやってみて初めてわかったことが多くあるんです。
直売所①
そんなこんな色々な流れや想いがあってのOgavege創業となるわけですが、ここからは直売所について少し触れていこうと思います。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますがOgavegeでは週1回土曜日13時~16時に直売営業を行っています。
この直売には大きなこだわりがあって実現をさせたんです。
むしろこの直売をやらないのであれば農家をやる意味がないくらいに思っていたのでこの直売所=私の農家生命を掛けた闘いと言えるものです。
直売にこだわっている理由は色々あるのですが一番はお客様と話がしたい、接客がしたいというものです。
私も妻も接客業を仕事をしてきましたのでお客様とお話をすることが大好きです。
私自身は人と話をすることで成長してこれたと思っているので、人との会話にこそ価値があると思っているのです。
だから売っているものは野菜や手作り惣菜ではあるものの、接客の中での会話を通じて調理方法や野菜の出来具合や畑の状況など色々なことをお伝えすることが出来ます。
また私たちもお客様の顔を覚えることでリピートして下さる方とは積み重なる会話をさせていただいています。
こうしたやり取りが好きなんです。
農作業は基本一人で行いますから話し相手がいません。
普段から話をする相手というもの家族に限られてしまいます。
接客業をしていた私は会話量が激減をしました(笑)
また例えばスーパーや道の駅などの直売所に納品をする販売方法もありますが、これは私の野菜のアピールが十分に出来ません。
本当は「このにんじんは○○で食べると美味しいですよ」「とっても甘いんですよ」などと説明をしたいのです。
せっかく一生懸命作った野菜ですから少しでもお客様には美味しいく食べていただきたいんです。
他にも色々な想いがこの直売所にはありますが大きくはこうした理由です。
直売所の様子
Ogavege創業まで⑧
迎えた2024年、会社とも相談をしつつ6月末で退社をすることになりました。
7月からは専業農家として生きていかなけばいけない、これには相当なプレッシャーがありました。
今までは給料日になると給料が口座に振り込まれるのが当たり前でした。
それが無くなって本当にやっていけるのだろうか。
通常脱サラをする時というのは入念に準備を重ねて自分の中で行ける!行こう!と思えた時にするものです。
私みたいに何も考えずに成り行きで選択して出来るほど甘いものではありません。
個人事業主という形ですがこれは起業するようなもの。
その準備があまりにも不足をしている中で何かこれしかないって思ってしまう自分がいたのは事実です。
勢いでしかなかった退社です。
しかも誤解を恐れず言うと私は農家になりたいわけではなかったのです。
もちろん嫌いな仕事でもないのですが農業に対しての情熱はトレーナーに比べるとありません。
トレーナーはなりたくてなった仕事ですからやりがいや情熱は大いに感じていましたが農業はそうではないので、
自分は農業で何がしたいのか何が出来るのかというものを必死に取り繕って考えていた気がします。
無理やり農業をする理由を探すというか、自分を正当化する理由を探していた気がしますね。
そうは言いますがやってやろう!という気持ちは持っています。
背水の陣だからこそやってやらなくてはいけないという気持ちですね。
こうした心底ではない思いというのはどこが自分を一皮むかせない、留まってしまうものになるんだなって今は感じます。
俺は本当はトレーナーをやりたいんだ!って言い訳している自分がいるんですからね。
私はあまり過去に戻りたいって思う人間ではないのですが、それでももし戻れるなら2024年7月に戻りたい、ここに戻って専業農家としてのリスタートを切りたい、って少し前までは思っていました。
Ogavege創業まで⑦
2023年2月で1年間通った農業スクールを卒業します。
月2回とは言え千葉から神奈川までよく通ったなと思います。
でも仲間の中には静岡や名古屋から参加していた強者もいたのでそれを考えるとまだまだですかね(笑)
卒業したからと言っても特段農家としてのレベルが向上したわけでもなくこの年も思うような結果が出ません。
この頃はまだ勤めていた会社のフィットネスクラブのお客様を対象に野菜の販売をしていました。
月曜には野菜の大荷物を抱えて電車に乗り神奈川まで運んでいました。
出勤はスーツですからスーツ姿の男が野菜を持って電車に乗るわけです。
しかも毎週同じ電車、同じ車両ですし、月曜しか乗らないのですから毎日乗車している人は「この人なんだ?」と思っていたでしょうね(笑)
なかなか上手くいかないことに半分悔しさ半分仕方ないという気持ちを持ちつつも、
毎日農業に従事出来ないから物理的に時間が不足している、毎日出来れば結果は変わる、と原因をその半農半X的な働き方にあると思っていました。
まあそこに原因を求めるのも仕方ない面はあるなと思います。
実力がない人間が従事できる時間が少なければそれは上達できる幅だって決まってきますよね。
日々実践できればそれは上手くいく可能性が高まる、そうした思いでいました。
加えて現実的にこの生活をこの先何年も出来るはずもないと思っていました。
いつかは仕事を辞めないといけないと。
会社にだって中途半端な日数しか働けない人間がいては重荷になるだろうなという思いがありました。
そうした複合的な要素が重なって私は翌年退職の道を選ぶのでした。
Ogavege創業まで⑥
これらのことを少しだけまとめると、
2022年4月に千葉県茂原市に移住をします。
それまで神奈川県に住んでいて仕事もしていた私は会社の理解もあり、勤務日を月~水の3日間としてもらいました。
かつてお世話になった人に安価で生活できる場所を借りることが出来たので、
そこからの期間は2泊3日で神奈川でトレーナーとしての仕事を続けます。
月曜の朝に千葉を出て水曜の深夜に帰ってくるという生活が始まりました
そして木~日は農業をするという生活です。
片道2時間半掛かりましたので毎週ちょっとした小旅行をしていた気分でした。
農業スクールにも通いながら農業をやっていき知識を付けつつも実践で経験を積んでいくという形です。
そうは言っても始めたばかりで知識などあるわけではなく失敗の連続もそうなのですが何がなんだかわからない状態・・・。
どうすればいいのか?とにかくわかりませんでした。
農業ってそれぞれの農家によってやり方が違います。
そのスクールで行っていたやり方はあくまで人数をかけて大規模に行う有機栽培でした。
設備や機械もある程度はあるので色々と大きく農業をすることが出来ていました。
一方で私は妻と二人、妻も別で働いていましたのですべての時間を二人で行うこともできません。
もちろん私も木~日までの週4日間しか従事できませんから何から何までそのスクールで学んだことが同じくして出来るわけではありませんでした。
それでも他のやり方や考え方なんて知りもしませんから何とか真似しようとしていましたが思うようにはいきません。
2022年はスタートと言える年でもなくやり方を覚えるだけで精一杯でした。




